いがぐり史料館

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大黒の戦(長岡及び其の付近の戦)

大黒の戦(長岡及び其の付近の戦)

 六月二十二日東軍八町沖(半蔵金の東北北半里許の所に在り)より潜行して夜福島の西軍を襲わんとし、本営を四ッ屋に置き、前夜亥諸隊を本営に集め部署を定む〔河井継之助〕、令していわく、敵営に火光の揚るを望まば直ちに各陣地より一斉に進撃すべしと、潜行して深く西軍の陣地に入り、火を彼の本営に放つの任に当れる者は長岡兵半小隊、朱雀四番士中隊小隊頭木村理左衛門、教導圓城寺岩五郎、甲士上島権八郎、榎本栄之助、三原西五郎、篠田幸三郎にして同夜戍の刻頃木村等田畔を潜行して、その任務に就く、二十二日早天より大雨、丑の刻頃西軍の陣地福島、大黒の方位に一条の火光高く天を衝き、あたかも白昼のごとし、我が事成れり進めよ進めと、長岡兵、我が砲兵隊、朱雀四番士中隊は福井口より軍を進め、枚を銜みて西軍の壘壁に迫る、長岡兵太鼓を打って号を為せば諸隊一斉に砲撃す、砲声は叫声と相和し天地を震動す、西兵発砲すること甚だ猛烈なり、前後左右皆泥水にして地の據るべきなく、且つ東軍進撃の時機早きに過ぎ諸隊未だ至らず、朱雀四番士中隊の二番小隊もまた未だ連絡せざれば、しばらく兵を我が陣地に収む、時に天すでに明けたり、これにおいて諸方面の東軍先を争うて進撃し、西兵狼狽して走る、すなわち富山藩の胸壁を奪い弾薬を鹵獲す、福島の西軍は敗れて長岡に走り、西軍福井、大黒の方面すこぶる危し、しかれども薩、長の兵能く戦う、長岡兵は敗兵を追撃して長岡城下に迫る、長岡に在りし西軍大に驚き衆を尽くして来り援け、その鋒はなはだ鋭し、東軍兵寡く、且つ疲れ全軍ついに退く、前後左右皆沼澤にして深泥腰脚を没す、しかして兵は多く路は狭く、加うるに西兵の追撃はなはだ急にして全軍大に困しみ、辛うじて兵を福井、四ッ屋に収む、この役終日大雨を冒して苦戦し諸兵皆泥土に汚れ疲労甚だし〔西記、河井継之助伝〕。





卷六 越後方面の戦  会津戊辰戦史2





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  1. 2013/03/07(木) 17:26:25|
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