いがぐり史料館

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亀崎の戦(長岡及び其の付近の戦)

亀崎の戦(長岡及び其の付近の戦)

 田井に在りし米澤兵は火の宮下に揚るを望み、狼煙を田井山上に挙げてこれに応じ、疾駆して浦瀬の西軍を襲う、西軍大に驚き宮下方面の急を援けんと欲すれども東軍の攻撃急にして能はす、これを亀崎の壘に防ぐ、東軍奮闘壘に迫る〔河井継之助伝〕、西軍ついに浦瀬より此禮方面に遁る、橡尾に在りし東軍(会津、米澤、村松、長岡)二十四日夜潜に兵を進めて土ヶ谷、荷頃等の敵壘に迫り、橡尾山上の狼煙を望み齋しく、刀を揮って吶喊敵営を斫る、西兵狼狽戦わずして走る、かくの如くにして東軍は三日の間に橡尾方面の二十三壘を陥れ、進んで森立峠を奪う、東軍の追撃甚だ急なり、西兵一は妙見に走り、一は半蔵金を経て浦柄に退く〔河井継之助伝、七年史〕


 長岡城の恢復せらるゝや、西軍中或は兵を米山以南に退け鋭気を避け、その怠るを待って撃つに如かずと議する者あり、参謀山縣狂介いわく、我今一歩を退けば勢を失い、一歩を進めば勢を得るの時に当り、わずかに一挫折を以て軍機を失うべけんや、今や東方の官軍白河に據り地方を略し、奥羽に侵入すと聞く、顧ふに奴輩後方を顧みて久しきを持する能はざらん、彼ら勝に押されてやや怠るの状あり、一挙して取るべしと〔続国史略後篇、近世史略〕。

 初め河井は長岡城の恢復の後、一軍は関原を奪い長駆して米山を越え、一軍は小千谷を破り三国、飯山の両道に進み、一挙に西軍を掃蕩せんとするにありしも、創重くして、また全軍を統率する能はず、加ふるに長岡の将校多く死傷し、敵軍追撃の余力を存せず、わずかに長岡城の近傍を守るに過ぎず、東軍これより振るわず〔河井継之助伝、続国史略後篇〕。

 この日同盟軍右翼我が兵、庄内兵、桑名兵は小島谷(三島郡島田村の大字)を発して乙茂の西軍を襲わんとし、我が兵は馬草山に據り、桑名、庄内の兵は木芽峠に據り、乙茂の西軍を瞰射す、西軍あるいは胸壁に據り、あるいは村家に據りて善く拒ぐ、東軍胸壁を白浦、木芽峠、馬草山等(馬草山は三島郡西越村に在り、小島谷より西南西に半里強、乙茂はその西に在り、木芽峠、白浦は所在不明)に築いて守る〔七年史〕。

 七月二十七日長岡城の東軍は長岡の花輪彦左衛門隊を十日町(摂田屋の南一里に在り)に、我が朱雀四番足軽隊を蛇山(十日町の南半里にあり)に、長岡の望月忠之丞隊を村松(十日町の東半里に在り、古志郡に属す)に、米澤兵一小隊を前島に出して草生津以北を守らしめ、明旦を期して妙見の西軍を襲撃せんとしたるに、西軍すでに退きたれば、すなわち鷺巣(前島の東一里半に在り)に陣し、また橡尾、荷頃の方面に陣せる東軍は進んで森立峠に據る〔河井継之助〕。

 七月二十八日三条において町野主水、樋口源介、有賀圓治等は士官を会して向う所を議す、時に島崎本営および水原鎮将府急を告げて援を促し、ついで水原陥るの報あり、佐川官兵衛は急に村松城(中蒲原郡に属し古志郡の村松と異なり、五泉の南一里に在り)を固守せんことを求む、新発田は西軍に降り、赤谷口杜絶し会津に通ずるの路は石間および村松口あるのみ(会津領より越後に出るには津川より赤谷に至るを本街道とす、津川より阿賀野川に沿うて下り領界の処に昔石間村ありこの道を脇街道と云う、この道を経て新潟、五泉、村松に至り得べし、また村松より沼越峠を過ぎ谷津より津川に至る間道あり、この口を名付けて三月澤口と云う)、ゆえにこれを固守せんとするに在り、しかるに水原すでに陥り新潟の形勢旦夕を測らず、我が兵赴いて機を臨み、変に応ずる所あるべしと議これに決し、すなわち三条一の木戸(一の木戸は三条の字なり、高島松平家の陣屋ありて二万四千石を治む)を発し小須戸に向う、大熊作武弥、有賀圓治を中隊頭に、木本幸次郎を世話役に、関場辰治、中川景次郎、東重次郎を半隊頭に仮定す、これより先、町野は、一の木戸民政庁の奉行深井小一郎に出兵を促したるが、此に至り、深井、その男寛八をして兵を率いて従はしむ、行田掃部これが伍長たり、発するに臨みて新発田の生虜三人を斬る、薄暮小須戸(五泉の西二里強)に至り梅木(小須戸の東北半里許)に次す〔累及日録〕。

 七月二十九日町野隊は新発田の兵小須戸に潜匿すと聞き、早暁往いて村長等を詰問したるも実を告げず、すなわち火をその家に放たしめ梅木を発す、途にして新潟の方位にも、また烟稲の起こるを見、西軍の入りしを知れり〔累及日録〕。






卷六 越後方面の戦  会津戊辰戦史2
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  1. 2013/03/12(火) 11:50:13|
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