いがぐり史料館

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脱走暴挙を戒む

脱走暴挙を戒む

 塩川、猪苗代および瀧澤に謹慎せる旧藩士の高田および東京に移囚せらるゝや、若松その他に残留する者は六十歳以上の老人および婦人小児に過ぎず、随って守備の官兵も次第に減じたり、彼ら官兵の中には規律なき無頼の徒も少なからず、甚だしきは財物を掠奪し又は婦女を辱かしむる者もあり、この事旧藩士の耳に入り大に憤慨して高田の謹慎所を脱して密かに故郷に帰り、または謹慎者が上京に際し代人を出して自ら潜伏し無頼の有司または官兵を襲撃する者あるに至れり、この他旧藩の滅亡を慨し、その復興を図らんが為に脱走して捕獲斬首せられたる者無きにあらず、これにおいて巡察使四条隆平より松平慶三郎君に左の命あり。

 松平慶三郎
其方父肥後元家来中脱走或は潜伏之徒度々不容易暴挙有之不埒之至に候此上右様之挙動於有之而は肥後若狭は勿論其方身分にも相拘候間深く憫然之事に候依之従今日二十日之間取締申付候条速に巨魁之者を捕縛し屹度実効相表候様可致此段相達候也
 巳九月 巡察使


 この命令に接し直ちに旧藩より書面を以て旧藩士を戒飭する所あり、爾来三日を出でずして旧領内始めて静隠に帰せり、幾ばくもなく慶三郎君が家名再輿の恩典に浴せられたるは此の功また輿って力ありと云う〔町野主水談、舘林藩国事鞅掌録〕。

 九月二十八日慶喜公、容保公以下の罪を宥さる、詔書にいわく、

朕聞く明君徳を以て下を率ヰ庸主法を以て人を待つ顧ふに乱賊常に有らす君徳如何にあるのみ今や北疆始て平き天下粗定る慶喜容保以下の如き各宜しく寬宥する所あって自新にせしめ以て天下と更張せん

よって太政官より左の命あり。

法律は国家の重事に候処昨年犯逆之罪においては名義紊乱之後を受け政教未洽之裁に付聖上深く御反躬被為在専ら非常寬典に被処次第就ては今度深き思食を以て詔書之通更に被仰出候間名義を明にし順逆を審にし反省自新盛意に対応可致事






卷十 戦後の処置
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テーマ:歴史関係書籍覚書 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2013/04/20(土) 10:11:55|
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